YURU EXERCISEロゴ
YURU EXERCISE
からだには希望がある

2015年9月21日、国連国際平和デー当日より、ゆる体操は、誰でも指導できるようになりました。
※これを「ゆる体操の全面的オープン化」と呼んでいます。

サイトを訪問された皆様へ
私たち人類すべての人々へ向けて

第2話 トップアスリートから身体的な弱者まで、あらゆる人々に役立つ「ゆる体操」

(2014.12.31 公開)

 中でも、身体的な能力ということで見たときには、ゆるケアサイズの適確な使用は、プロスポーツのトップやオリンピックで金メダルを取るようなアスリート、ヨガ・太極拳・ピラティスなどの身体行法のエキスパート、バレエ・ダンス・音楽演奏・演劇などのトップパフォーマーから、それらを趣味や健康法として楽しみながら習慣として行っている一般の愛好者に到るまで、多くの場合に、日々の脳・身体疲労を強力に解消し、その能力を身体の最もベーシックなレベルから開発し直すことで、さらなる上達あるいは高度化をもたらす効果が、期待できます。特に比較的困難な身体運動を必要とする分野・種目、スポーツ・ダンス・ヨガなどでは、ゆるケアサイズを適確に取り入れることで、まずベースとして日々の生活や仕事から生ずる脳・身体疲労が解消し、その上で専門の練習時のケガが減り、無理な身体づかいが減り、練習が効率化し、練習自体から生ずる脳・身体疲労が減少し、さらには指導者の精神的・身体的負担と消耗までもが減少する効果が、期待できます。さらに一般化して言えば、ゆるケアサイズの中心メソッドであるゆる体操は、これを適確に利用することができるならば、全ての身体開発法・能力開発法にとって、その実施に伴う心身の負担を軽減し、より効率的な上達を助ける、最もベーシックな身体インフラとなり得ます。

 一方、身体的な弱者へ目を向ければ、ゆるケアサイズ、その中でもゆる体操は、これを適確に利用することができるならば、障害や病気があったり、妊娠中や出産直後で思うように動けなかったり、老齢により体が思うように動かせなかったり、あるいは車椅子生活だったり、さらに、介助が必要だったり、要するに身体的な能力においても、子供・幼児を含め老若男女どのような人々にとっても、自分で身体をわずかでも動かせる限りは、身体的問題を改善し、より良く生きるための身体インフラとなり得るのです。こうした意味でもゆるケアサイズは、代替医療・予防医学・リプロダクティブヘルスにわたる一つの優れた新しい領域に、育ち得る可能性を持っています。

医療・出産・スポーツ分野における
「ゆる体操」実践例

背もたれ首モゾ、腕腰モゾ、手首スリプラ

  • 背もたれ首モゾ
  • 背もたれ首モゾ

●「ゆる体操」の考え方と効果

 「ゆる体操」は、トップアスリート・一般のスポーツ愛好者から病人・高齢者・妊産婦にわたる多様な条件と必要性に対し、まったく同じ方法をもって応えることのできる体系的体操法です。

 まず「ゆる体操」は、基本的身体能力の低下にさいなまれる現代のすべての世代にわたる人々、中でも身体を動かすことが好きでないという運動嫌いから、学習能力も気力も体力も衰えきった高齢者、身体を動かすこと自体に制限のある妊産婦や障がい者、病人に利用され、多くの成果を上げてきました。

 他方「ゆる体操」は、スポーツ分野におけるアマチュア選手からオリンピック選手、プロ選手に到るまで、あらゆる階層・種目のスポーツアスリートの能力向上や障害防止や疲労回復にも、有効な方法であることが実証されてきました。

 こうした極めて異質に思える要求に対し、「ゆる体操」が十分な回答を与えることができたのには、実に明快な二つの理由が存在します。その一つが、心身両面から人がゆるみ、解きほぐれるためのあらゆる工夫を盛り込んだことであり、他の一つが全ての運動方法を最低のコストで最大のリターンが得られるよう組み立てたことです。

 体幹内を中心に手足までの全身をくまなくゆるませ、解きほぐすことで、特に困難とされる体幹の深層筋・呼吸筋・骨盤底筋と骨盤骨・脊椎・肋骨を自在に操作、コントロールするための基本的な身体能力が自然に開発され、例えば、医療や出産、スポーツという一見全く共通性のないように見える分野においても、より安全で優れた治癒力やパフォーマンス向上に役立つことが実証されてきたのです。

 ここでは、医療や出産、スポーツ・武道の分野で、実際にゆる体操が取り入れられた事例を紹介します。

●医療分野における、ゆる体操の実践例

☆ゆる体操指導員8人体制で実施する1回10分の“マンツーマンゆる体操”は、痛みや持病の緩和をもとめる多くの患者の支持を集め、その実施回数は2014年実績で年間20,484回、月平均1,707回に達し、ゆる体操を受ける患者の比率は、全来院患者の60%になる!


  • こたけ整形外科(整形外科 リハビリテーション科/奈良県奈良市)
  • 院長 小竹志郎

・こたけ整形外科の概要

 2007年 5月に開業。自身ゆる体操正指導員である院長以下約30名の従業員中8名がゆる体操指導員。MRIやCT、エコー等による検査から、手術対象の患者には近隣病院との連携で脊椎外来、人工関節外来を設け最新の医療にも対応する一方、慢性疾患患者のほとんどはゆる体操指導を受け、症状の改善や身体能力の向上などの効果が評価され、通常は開業後年々減少する新規患者が年間2,000人超を維持しています。

・ゆる体操指導の実態

 2009年4月に指導員1名体制で試験導入し、2011年4月からは指導員3-4名体制による本格導入が始まり、2014年には8名体制に到っています。現在リハビリ室にはゆる体操指導員が常時3-4名勤務し、院長から疾患の診断に基づき運動指導の指示の出た患者は、一回約10分、通常週1回程度のゆる体操のマンツーマン指導を受けながら、セルフケアの習慣と能力を育成していきます。

・ゆる体操の整形外科領域の適用症例

  •  基本的には慢性の疼痛疾患が中心になっています。多い順から部位別に挙げていきます。
  • 小竹整形外科グラフ
  • クリックすると拡大してご覧になれます。

・ゆる体操の整形外科領域外もしくは少数の適用症例

 骨粗しょう症、関節リウマチ、認知症、うつ、心身症、パーキンソン症候群等の患者でゆる体操により生活の質を大きく改善をされた例は多数にわたります。肺癌術後の呼吸機能低下、乳癌術後リンパ浮腫、脳梗塞後麻痺、脊髄損傷等への実施例もあります。

・来院患者にゆる体操を処方する比率

 体操指導回数は、2014年で月のべ平均で1,707回、一日の来院患者数の約60%がゆる体操指導を受けます。外傷や急性期の疼痛を除けば、通院可能な慢性症状の患者のほとんどにゆる体操を薦めることができます。

・こたけ整形外科でゆる体操が果たす役割

 整形外科治療の中心である手術が有効な例というのは、実はじつはそれほど多くありません。それ以外の大半の方にとって、クリニックがただ薬をもらう場所ではなく、ゆる体操の理論背景である運動科学に依り、症状の原因理解から改善までを実感できる場になることが重要です。

 またアスリート、アーティスト等、健常者以上の身体運動能力をもとめる方への指導も適切に行えますし、院内の指導員以外のスタッフも毎日朝夕の診察開始前に全員でゆる体操を行うことにより、自身の健康管理を通してゆる理論への理解を深め、一体感のある診療体制を形成できる効果もあります。

・院長が語るこたけ整形外科におけるゆる体操利用の将来的展望

 運動科学理論とゆる体操を中心としたゆるプラクティスの各メソッドを伝えていく対象を疾患のある方に限らずより広範に、健康への意識の高い高齢者や次世代をになう子供たちまで、効率的にかつより深くお伝えできるよう診療体系を刷新し「運動科学外来」を立ち上げたいと考えています。

●出産分野における実践例

妊産婦のための運動法とその課題

 薬剤と機械の介入による「産まされるお産」ではなく、妊産婦自身の主体性を尊ぶ「産むお産」を選択する努力が、問題意識の高い医師、助産師、運動療法家などによって積み重ねられてきています。ヨガ、筋トレ、ストレッチ、呼吸法などによる妊産婦の身体運動能力や出産時の姿勢、運動環境などの改善へ向けての努力は、その過程では当然評価されるべき多くの成果が見出されたものの、さらに改善されるべき問題点も見出されることとなっています。

 具体的には、きつく、楽しくなく、訓練的な運動法が、妊産婦に新たな精神的・身体的負担をかける結果になったり、筋力強化や筋収縮系因子の強い方法が妊産婦の個性によっては骨盤関連筋群の緩解能力を下げる結果、かえって難産を助長する因子として作用することなどが挙げられます。

 「ゆる体操」を、妊娠期間における上記のような問題点を克服した効果的な運動法として、妊娠期間の健康と安全の確保から、産婦の出産時における安全で快適、超楽チンなパフォーマンスの実現と、産後の快適で健康的な回復や優れた母子関係の形成のために取り入れる試みが、東京都助産師会を中心に各地の助産院など全国各地で行われています。ここでは、出産に関する二つの事例を簡単にご紹介します。

「ゆる体操」を取り入れた出産事例
K.Nさん(出版社編集職・28歳・初産)

 2005年1月〜4月に「大和撫子のからだづくり教室※」(70分×3回/月)を受講。出産3日前まで、他の受講生と同じように受講した。2005年4月25日午前3時10分、陣痛から4時間で女の子を出産。ゆる体操愛好者のご主人に“さすり”や“呼吸法”で手助けしてもらい大変楽しい出産になったという。

※女性のための「ゆる体操教室」で、江戸時代の日本人女性のゆるんで優れたからだづかいが自然に身に付くように考えられたメソッドを学ぶ。

O.Sさん(国立医療センター職員・32歳・初産)

 2003年9月〜10月「体幹内コントロールのための体操教室」にて「ゆる体操」を5回受講。自宅では「大和撫子のからだづくりCD」を聞きながら、1週間3〜4回、ほぼ一日おきに「ゆる体操」を行った。2004年4月11日午前2時47分、陣痛から3時間で男の子を出産。自分の体に意識を傾けて、楽だと思える自由な体勢をとりながら出産した。陣痛が始まってからは、「ゆる体操」を行っている時のように、無駄な力をなるべく抜くように心がけたという。

 「ゆる体操」を出産に取り入れた多くの方々の産後の感想として「ゆる体操のおかげで出産がとてもラクで素晴らしい体験になった」「ゆる体操で習慣にしている“さすり”が体をゆるめるのにものすごく効果的だった」「普段からゆる体操で体の意識を高めていたことが出産の時にも役立った」「産後の体の疲労回復にゆる体操は極めて有効だった」「ゆる体操で産まれた赤ちゃんはとても明るく逞しく育てやすい」などの声が多く寄せられている。

●スポーツ分野における実践例

  • ローカル選手がゆる体操&ゆるプラクティスで世界最高レベルのレーサーに!!
    クラゴン(レーシングドライバー)
  •  日本のローカルレーサーの一人に過ぎなかった2002年より、ゆる体操を基本に広範囲のゆるプラクティスに本格的に取り組み、その後トントン拍子に実力を高め、海外へと戦いの場を移す。本場ヨーロッパのトップチームから助っ人外人レーシングドライバーとして招聘され、世界最高峰のサーキット、ドイツ・ニュルブルクリンクに毎年参戦。年に一回だけのニュルブルクリンク走行という、現地ドライバーと比べると圧倒的に不利な条件にもかかわらず、他の追随を許さぬスピードと安定した走りから絶大な評価を受ける。2012年6月に行われたレースでは、日本人レーサーとして初めて激戦クラスのSP4Tクラスで優勝を果たす。2014年8月開催のレースでは、最速クラスSP9に「メルセデスSLS・GT3」で参戦し、トップレーサーとしての実力を証明した。
  • クラゴン
  • クラゴン
  • 筋トレを止め、ゆる体操の導入で6年連続高校日本一に!!
    岡山県私立関西高校 男子ボート部
  •  2003年より、ゆる体操を中心にゆるプラクティスから必要なトレーニング方法を導入。同時に、筋トレが最も有効と絶対視されているボート競技で、選手がわずかに自主的に行うものを除き、筋トレを全廃した。それまで国体の高校部門では、国体出場全競技種目を通じて3連覇が最高連覇記録だったが、導入翌年の2004年から2007年までの4年間で国体4連覇を達成すると、翌年2008年には5連覇、さらに翌々年2009年には6連覇という偉業を達成。特に2008年には、4つの主要全国大会すべて(選抜大会、朝日レガッタ、高校総体、国体)で優勝するという「高校4冠」(こちらも史上初)も同時に達成した。ゆる体操の導入で、メンタル、スキル、パワーのどれをとっても高校ボート界ナンバーワンの、オールマイティーな実力に到達したという。
  • 関西高校ボート部
  • 筋トレを完全に廃止して、ゆる体操だけで大学日本一に!!
    鹿屋体育大学 女子バスケットボール部
  •  1999年よりゆる体操を導入。その後ゆるプラクティスの中から必要なトレーニング方法の導入を進め、それと反比例して筋トレを減らし、2004年初めには筋トレを完全廃止した。それまでは全国ベスト16の壁を破れなかったチームが、ゆる体操導入後に毎年のように全国大会での順位を上げていき、筋トレを完全廃止して2年目の2005年にはついに全日本女子学生選抜大会で優勝を達成。前年の2004年にベスト3になった大会では、大会の個人賞(得点王、スリーポイント王、アシスト王)を総ナメにした。
  • 鹿屋体育大学 女子バスケットボール部
  • 一家三代で全日本アルペン4種目を制覇!!
    片桐健策(元アルペンスキー選手)
  •  2003年より、ゆる体操を中心にゆるプラクティスから必要なトレーニング方法を選び取り組む。もともと反射神経は鋭いが脱力が苦手で身のこなしが固いために、しなやかで滑らかな身のこなしが不可欠のスキー種目では、全国レベルでの大会では好成績を上げられずにいたが、ゆる体操導入後、脱力としなやかな身体づかいの開発に成功し、導入4年目の2007年には全日本スキー選手権大会の種目別で優勝を逃したものの全種目の総合順位を1位とし、翌年2008年にはスーパー大回転で優勝。さらに翌年の2009年にはアルペンスキー競技における最重要種目である大回転で2位に1秒7以上もの大差をつける好タイムで優勝を果たす。全日本アルペンの回転優勝の祖父片桐匡(ただし)氏、同じく滑降優勝の片桐幹雄氏とあわせ、一家三代で全日本アルペン4種目制覇という偉業を成し遂げた。
  • 片桐健策
  • ゆる体操で真の達人への道を歩み続けるエグゼクティブ
    北郷秀樹(剣道教士七段)
  •  1997年より、ゆる体操を基本にゆるプラクティスの広範囲のトレーニングに取り組む。健康度の向上、アンチエイジング、企業経営者としての根本能力の向上、剣道をはじめ、長年趣味として楽しんでいるゴルフ、ドラム演奏の能力向上に、ゆる体操及びゆるプラクティスを徹底活用し、成果を上げる。全日本剣道連盟剣道教士七段にして、高岡英夫が運動科学を駆使して開発・創始した「日本極意武術協会」および「剣聖の剣・宮本武蔵」の幹部会員でもある。2008年東京剣道祭において七段の部優秀選手賞の表彰を受ける。2014年には「日本極意武術協会」において真の達人への境界と認められる準6極の位を授与される。バンドの現役ドラマーとしてもメキメキ腕を上げている。
  • 北郷秀樹

●患者、妊産婦、スポーツ選手に最適な「ゆる体操」の一例

寝ゆる黄金の3点セットの動画は>>こちらをご覧ください。

  • 背もたれ首モゾ
  • 腕腰モゾ
  • 手首スリプラ